1-2-5 まずは肝心の住むところ探し。ホントにそこに決めてしもていいの??

いざ、移住となりましたんで取り急ぎいろいろとバタバタするもんでありまして、就任迄に何度か養父市に足を運ぶことに。

就任日についてはできれば早い段階で、とゆーことやったけど、自分の都合でええということなんで、まあ1ヶ月もあればなんとかなるやろとゆーことで2020/10/01に。

何はともあれ、引越先。

まず1回目は養父市を案内してもらう。拠点をどうするか。できれば飲食店居抜き物件で居宅店舗が理想。

しかし、めぼしい地区や物件はなかった。特に職員から指定もオススメがあるわけでもなく、わりと自由に決められる感じ。今日のところは戻ってまた検討するということにした。

私の場合、尼崎市に住んでたんで列車でも車でも2時間程度で来れるから良かったが、これ、例えば移住先が北海道やらめっちゃ遠いところやったらえらいことになってたなと思った。

交通費と時間だけでも馬鹿にならんし、気軽にそう何度も行き来できないとこやった。やはり、移住先はある程度よー考えとかんとあかんな。

引越先も大事だが他にもいろいろとある。大阪での仕事の引き継ぎやら、引越準備、車をどうするかとか。それに、壮行会なんかもちょろちょろあるもんでwどんどん日々は過ぎてゆく。

正直言って、田舎なのでネット検索できるような民間物件はかなり少ないし、あっても高い。空き家バンクも検討したが居抜き物件は1件もない。移住センターにも依頼したが特に情報もなく、とりあえずは時間もなく仕方がないんで、職員さんがゆうてはった商工会のアパートを見に行くことにした。っちゅーかもうそれしか思いつかんかった。

どっちかちゅーと今は使われなくなった旧の公共施設とか、地元の知り合いのつてでしか紹介しないような物件が本命なんで、こーゆーんは早々簡単に見つかるもんでもない。じっくり探そうと。いい物件はタイミングもだが時間も必要やからね。

そんなわけで商工会アパートを見たのが就任4日前の9/26。

いざ、お宅拝見!で候補に挙がったのが…

ワンルーム39000-と3DK60000-の2種類

正直どっちかめっちゃ悩んだ!

どっちも部屋はきれいですぐ住めるので問題ない。

ワンルームは20㎡もなさそうな六畳一間に台所と風呂程度。物入もめっちゃ小さい。田舎にしては高い気がするし、家で仕事もするようになると考えるとちょっと狭すぎる。家賃云々よりせめてあともう一部屋は絶対いる。しかし、3DK60㎡はひとり暮らしではでかすぎ。3つも部屋いらんし、掃除大変。いらん部屋に家賃増やしたないし、ほんま悩む。なんでこう両極端な部屋しかないんや。

一応その日は保留にして検討することにしたが、就任まで4日と時間がなく、他を当たってるひまもない。家決まらんとどもならんのでしょうがなく翌日には3DKに決めた。

やっぱ仕事せなあかんので机やら、調理器具等の荷物も置けんと無理やし、ワンルームの家賃コスパが悪いこと、それに養父市では協力隊予算から経費として月40000-迄は使用可能とのことなので、まあ取り急ぎこれでええかというわけである。

一応、市役所からはこの商工会アパートを仮にして途中で目的と合致するええ物件があれば引越してもええということなんで。

ちゅーわけで、まあ、めちゃめちゃテキトーやけど移住に向けた準備は完了となったわけで、次はいよいよ養父市移住開始となるのでありました。

ところで、これは協力隊になって後から思ったことやけど、地域おこし協力隊就任迄には住むところは今後の活動をよく考えて、前もって納得のできる場所を決めて、できれば生活できる準備を済ませてから就任するべきだということ。できれば就任前に引越しておくほうがスムーズに活動に入れる。但し、自治体によっては引越費用が経費として認められる可能性もあるので事前によく確認してから行動に移す方がいいと思う。

もちろん、これは相手先との調整が必要なものなので100%希望どおりになるかわからんけどできる限り自分の思うように進めたり、相談したりするほうが、後々の活動が断然やりやすくなります。

養父市に関しては特に就任日や住居については指定されることもなく自由意志で決められたので、もっと時間をかけてゆっくりいろいろ物件探しをしてから就任すればよかったと思う。

例えば、私の場合はお酒関係の任務のため、飲む機会も必然的に多くなり、公共交通の便が悪いと活動や生活がやりにくい。個別事情がみなさんにそれぞれあるとは思いますが前もってよく考えておいたほうがいいと思います。

およそ、次のような点を調査して決めておくと移住してから活動がやりやすくなるんじゃないかなと。

協力隊活動になる場所への移動や交通手段、買い物等生活のしやすさ

そもそも地方なので元々の公共交通の便は悪いのは当然として、基本的に車社会なのである程度はしょうがない面もあるんですが、それでも住む地区によってはバスですら曜日限定で1日1本とかどうやって使うのか謎なところもけっこうあり、事前に調べておかないとえらいことになる可能性があります。少しでも公共交通利用を考えている方はよく検討しておいてください。私の場合、一度最終バスを逃してしまい、夜中90分くらい歩いて帰る羽目になったことがあり、えらい大変でした。田舎なのでタクシーもいませんし、宿もなく、朝までやってる店なんかもないです。それに、田舎の夜は外灯も少なく、歩道のない道路でそこそこ車が来たりしますからけっこう怖いです。雪や雨なんか降ろうものならホントに危険ですので十分に注意してください。地方での車なし生活はできなくはないですが、ある程度場所が限られてくると思っといた方がいいです。私は車は一応持っていますが、基本的には電動チャリが多いです。20キロくらいまでなら少々の山道でも平気ですね。近くにカーシェアでもあれば車いらんようなるんやけど現実は厳しいです。

プライベートでの地域活動(日役)や自治会(区)の参加内容や頻度

これは参加ほぼ必須と思って間違いないです。そもそも協力隊で来てるんですから参加しないとか有り得ないんじゃないかなと思います。但し、同じ市内でも地区によって内容や参加、頻度、会費(区費)等は全く変わって来ます。これはもう、住む予定の地区の方に聞くしか内容はわかりません。会費だけでなく、場所によっては地区に入る料金が必要なところや、年間で十数万近くかかる場合もあるようです。入らないとゴミがすてられないとか、参加しないと近所と問題になる可能性もあり、他人との距離感とか都市部とは全然違う生活になると思います。但し、アパートや団地のような集合住宅に住む場合は、行事や活動にあまり参加しなくても特に問題にならないこともあります。後で後悔しないためにも、とにかく、地区の関連のことは家を決める前によく確認しておくことをおすすめします。

自宅でも活動する場合は、仕事環境や設備の有無

地方ではインフラ等の生活環境がだいぶ変わります。都会のように好きなネットワーク会社を選ぶとか、安く便利にサービスを利用するとかできない場合が多々あります。移住先で自分の仕事が可能か、想定どおりにできるか調べておくことをおすすめします。地方に来るとやはり仕事や生活環境、いろんな面で利便性が劣ります。使いたいお店や金融機関がない、クレジットカード、電子マネーが使えないとか、通信契約の対象外とか、夜にお店が閉まってるとかキリがないです。自分にとって最低限何が必要なのかとかよく調べておくほうがいいと思います。

正直、ええっ!?と思った。あの否定的な面接はいったい何やったんや?単なる競争率だけの問題やったんか?

もうね、男でこの歳になるとどこの試験も面接もまともに相手にされないし、通ることもない。

こんな感覚は何年ぶりやろう?

昔に比べて自力でなんとか仕事をしやすくなって来ているとは言え、独立もそうそう簡単なものではない。

バイトですら落ちまくり、採用されない身分なのだ。

苦虫を噛み潰し、浮世を妬み、自分への逃避行の日々。逃げて逃げて逃げ切った先には約束の地があったのだ!

何事も極めることが大切やとか、尖んがって生きろなーんて言われるけど、好きなことに逃げまくり、逃げを極めたら結果が出ることもあるんやということを思い知った。

目からウロコ、虚仮の一念、怪我の功名、やっぱイヤイヤのガマンはあかんね。

いや、たまたま運が良かっただけか。まあ、それはともかくよくわからんがとにかく嬉しいありがたいことは確かであり。

まあね、ホントのところはよーしらんけど、あとから聞いた話では養父市ではこれまで協力隊採用の不合格はほとんどないらしい。

実績ゼロというわけではないが滅多にないようだ。養父市が寛容なのか、競争率が低いのか詳細はわからないが、募集案件と本人のやりたいこととの大幅な相違やどうしても度し難い要件でもない限りは採用しているようすである。

もちろん今後ともこのような状況で推移する保証もないが、採用実績で言えばコロナの2020年以降かなり増えていることは事実である。私が合格した2020年9月頃は現役隊員は自分を含めて3名程度であったが、2022年9月においては12名程度も在籍しており、かなりのハイペースで増加している。養父市の協力隊募集は2014年開始だが、恐らくこれまでで最大の現役隊員数であろう。

しかしながら、現状ではこれ以上隊員を増やす様子は見られない。現状十数名を維持していくような感じである。但し、空きは随時補充していくようである。市役所の予算の関係もあるのかもしれない。

というのも、この地域おこし協力隊の予算は地方交付税交付金と一緒くたに配付されるようで、一旦まとめて一般会計に組み入れられるらしい。なので、町や予算の規模が小さいほど協力隊予算が幅を利かせてくることにもなりそうであり、隊員数を減らしにくくなるのかもしれない。また、協力隊予算分が全て隊員の報酬や活動費に充てられていないという可能性も考えられる。しかしまあ、もうこれはホントのところは我々隊員にはわからないし、別にどっちでもええ話。

我々は自分の活動が満足にできればいいだけである。

またまた脱線してしまったので本題に戻ろう。

採用決定電話の翌日には合格採用通知が郵便で来た。

相変わらず、養父市のなんとも早い対応に感心。面接からわずか5日、土日はさんでるから実質3日。

役所とは思えぬ驚きの速さw

まあ、でもこれでとにかくやれやれ、ひといきついた。

しかし、これからが本当のスタート。協力隊合格はビール実現への第一歩に過ぎず、大いなる旅路の始まりである。ここから目まぐるしく変わっていくのだ。

新しい仕事、新しい土地、新しいくらしと人々。田舎でのくらしも初めててどうしたらいいのかわからないことだらけに加えて、これまでの大阪での仕事や関係との調整などやること山ほどある。

いざ、養父市移住へ向けて準備開始!

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